2011年に「朝日大学マーケティング研究所」がハウスクリーニングサービスの利用状況や利用の意識をWeb調査したデータがあります。
その調査によると、「普段の家事を休んで自分の時間を持ちたいというよりも、自分の手の回らない部分をプロに綺麗にしてほしいという意識が強まっている」という調査結果が出たようです。
ここでは、その調査結果を少し紹介したいと思います。
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ハウスクリーニングに関するマーケティングデータ
2011年2月に首都圏在住の20歳~74歳既婚女性 777名を対象としたWeb調査です。
(20代:168名/30代:173名/40代:174名/50代:169名/60代以上:158名)
ハウスクリーニングの利用状況
●ハウスクリーニングの利用経験者は、全体の17.3%
前回調査(2005年)は12.8%だったので、5年間で4.5%増加している。
年齢別 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代~ | 全体 |
---|---|---|---|---|---|---|
利用経験あり | 2.0% | 10.0% | 28.8% | 19.3% | 24.6% | 17.3% |
よく利用している | 0.0% | 0.0% | 1.2% | 0.0% | 0.6% | 0.4% |
世帯年収別 | ~400万 | ~600万 | ~800万 | ~1千万 | 1千万超 | 全体 |
---|---|---|---|---|---|---|
利用経験あり | 6.8% | 5.8% | 14.1% | 24.4% | 31.7% | 17.3% |
よく利用している | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 1.6% | 0.0% | 0.4% |
年代別にみると、家事や子育てに忙しい40代で特に利用経験者が多く、30%近くに達している。
世帯年収が800万円~1000万円の家庭では、利用経験者が約25%に達している。(4人に1人)
1000万円超の家庭では30%を超えており、高所得層には浸透してきていることがうかがえる。
ハウスクリーニングの利用意向
エアコンクリーニングを利用したいと思う人は、ハウスクリーニングの利用経験がない人の34.3%
換気扇クリーニングを利用したいと思う人は、ハウスクリーニングの利用経験がない人の24.3%
キッチンクリーニングを利用したいと思う人は、ハウスクリーニングの利用経験がない人の14.8%
浴室、トイレクリーニングを利用したいと思う人は、ハウスクリーニングの利用経験がない人の15.0%
洗濯機クリーニングを利用したいと思う人は、ハウスクリーニングの利用経験がない人の12.8%
窓ガラスクリーニングを利用したいと思う人は、ハウスクリーニングの利用経験がない人の17.7%
ハウスクリーニング全般を利用したいと思う人は、ハウスクリーニングの利用経験がない人の14.8%
「家の中のことは自分の仕事だと思っている」と回答した人は70%を超える。
「家事をプロに任せて自分の時間を作りたい」と考えている人は10%程度に過ぎない。
「自分で出来ない範囲はお金を払ってプロに任せたい」と考えている人は25%を超える。
「値段が安ければ家事代行サービスを利用したい」と回答した人は全体の45%を超える。
こうした意識からも、ハウスクリーニングを実際に利用する人はまだ少ないことがわかる。
調査結果からわかること
2011年時点でのハウスクリーニングの利用者はまだまだ少なく、利用したことがある人は全体の20%にも満たないことがわかります。
前回調査(2005年)と比べれば、ハウスクリーニングの利用経験者は4.5%ほど伸びていますが、2005年当時に想定していたほど2011年時点でのマーケットは広がっていません。
値段が安ければ利用したいと考えている人は45%を超えてますので、ハウスクリーニングの料金が利用のネックとなっていて、利用料金の低下があれば利用者は増えるだろうと思われます。
また、世帯年収800万円以上の4人に1人はハウスクリーニングを利用したことがあるわけですが、「家事はプロに任せて自分の時間を作る」という発想は、実際には高所得層などに限られているようです。