エアコンの内部のお掃除は、自分自身ではなかなか出来ない場所のため、ハウスクリーニングの中でも一番人気のサービスです。
ですが、どこまで分解するかによって、仕上がりに大きな違いがあるということは、あまり知られていないのが現実です。
特に、壁掛けタイプのエアコンの場合、エアコン自体を取り外して完全に分解し、部品を1つ1つを丁寧に洗う「オーバーホール」から、簡易的に分解したエアコン内部をまとめて高圧洗浄する「簡易分解クリーニング」まで、数種類のクリーニング方法があります。
このページでは、家庭用の壁掛けエアコンの場合に、どのようなクリーニング方法があり、それぞれのクリーニング方法でどこまでキレイになるのかを紹介します。
※一般的には、エアコンクリーニングというと、家庭用壁掛けエアコンの「簡易分解クリーニング」のことになります。
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壁掛けエアコンクリーニングの種類
壁掛けエアコンのクリーニングには、「オーバーホール」「完全分解クリーニング」「分解クリーニング」「簡易分解クリーニング」の4種類の方法があります。
この4種類のクリーニング方法には、それぞれメリット・デメリットがあり、エアコンの汚れの強さとクリーニング料金を比較して、最適なクリーニング方法を選ぶことが出来ます。
壁掛けエアコンのオーバーホール
エアコンを壁から取り外し、工場などに持ち帰って完全に分解し、部品1つ1つを丁寧に洗浄します。
エアコンを完全に分解して洗浄しますので、エアコンクリーニングの中で最もキレイになる方法ですが、取り外してからまた取り付けるまでの数日間、エアコンを使用することが出来ません。
また、取り外して持ち帰り、洗浄後に持ってきて取り付けるため、料金は最も高くなります。
ガス抜きなどをする必要があるので、クリーニング業者では対応できない場合が多く、基本的にはメーカーや空調設備会社が請け負います。
料金(税別) | 30,000円~50,000円前後 |
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メリット | エアコンクリーニングの中で最もキレイになる。メーカーに頼めば安心。 |
デメリット | 料金が高い。エアコンを取り付けるまでの数日間は使用できない。 |
特徴 | 汚れが特に強いエアコンでも完全にキレイにすることが出来る。 汚れが特に強いエアコンでなければ、ここまでする必要はない。 |
壁掛けエアコンの完全分解クリーニング
エアコンは壁に付けたまま、熱交換器以外の部品を完全に分解し、部品1つ1つを丁寧に洗浄します。
エアコンを完全に分解して、部品1つ1つを丁寧に洗浄しますので、オーバーホールと同じぐらいキレイになる方法ですが、完全に分解するために現場での作業時間が長くかかります。
エアコンを完全に分解する技術力が必要で、対応できる業者が少なく料金も高くなっています。
料金(税別) | 30,000円前後 |
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メリット | オーバーホールと同じくらいキレイになる。 |
デメリット | 料金が高い。現場での作業時間が長い。対応できる業者が少ない。 |
特徴 | 汚れが特に強いエアコンでも完全にキレイにすることが出来る。 汚れが特に強いエアコンでなければ、ここまでする必要はない。 |
壁掛けエアコンの分解クリーニング
エアコンは壁に付けたまま、外装パネルとドレンパンを取り外して、エアコン内部を高圧洗浄します。
送風ファンや電装ボックスなどは取り外さないので作業時間がそこまで長くならず、ドレンパンは取り外して洗浄するのでドレンパンの汚れは完全にキレイに出来ます。
クリーニング料金・作業時間・仕上がりのバランスが取れたクリーニング方法です。
料金(税別) | 20,000円前後 |
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メリット | そこまで大きな金額や作業時間をかけずにキレイになる。 |
デメリット | 汚れが特に強いエアコンの場合、熱交換器の裏側に汚れが残る。 |
特徴 | 汚れが強いエアコンでなければ、十分にキレイにすることが出来る。 完全分解まではしなくても、出来る限りキレイにしたい方に最適。 |
壁掛けエアコンの簡易分解クリーニング
エアコンは壁に付けたまま、外装パネルを取り外してエアコンの内部をまるごと高圧洗浄します。
価格競争が激しく料金が安いのが特徴で、定期的にクリーニングしたい方に最適なクリーニング方法ですが、汚れが強いエアコンの場合には完全にキレイすることは出来ません。
ハウスクリーニング大手のD社やO社、家電量販店Y電気などをはじめ、多くのハウスクリーニング会社が採用している一番一般的な壁掛けエアコンのクリーニング方法で、単に「エアコンクリーニング」と言うと壁掛けエアコンの簡易分解クリーニングのことを指します。
料金(税別) | 10,000円前後 |
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メリット | 料金が安い。作業時間が短い |
デメリット | 汚れが強いエアコンの場合、熱交換器の裏側とドレンパンに汚れが残る。 |
特徴 | 汚れが強いエアコンでなければ、ほぼキレイにすることが出来る。 低価格でクリーニングしたい方・定期的にクリーニングしたい方に最適。 |
エアコンクリーニングを選ぶポイント
エアコンは内部に湿度を溜めこんでしまう構造のため、カビが生えないようにすることが出来ません。
エアコンの内部でカビが繁殖している場合には、エアコンの運転中は部屋中にカビ胞子を撒き散らしている状態になりますので、基本的には定期的なクリーニングが必要です。
新品のエアコンを買ったとしても、2年間も使用すれば内部ではカビが繁殖していますので、どの方法でクリーニングしても2年後にはカビが繁殖してしまいます。
そのため、定期的にクリーニングするのであれば、オーバーホールや完全分解クリーニングでは、料金が高すぎる上にそこまでする必要もなく、完全にオーバースペックであると言えます。
汚れが強いエアコンでなければ簡易分解クリーニングで十分にキレイになりますので、費用対効果を考えると、定期的に簡易分解クリーニングをするのが現状ではベストな選択と言えます。
ただし、10年近くクリーニングをしていない場合などの汚れが特に強いエアコンは、簡易分解クリーニングでは完全にキレイにすることは出来ませんので、オーバーホールまたは完全分解クリーニングで徹底的に洗浄する必要があります。
オーバーホール | 10年近くメンテナンスしてない場合など、汚れの特に強いエアコンに |
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完全分解クリーニング | 10年近くメンテナンスしてない場合など、汚れの特に強いエアコンに |
分解クリーニング | 定期的なエアコンクリーニングに(仕上がりを重視する方) |
簡易分解クリーニング | 定期的なエアコンクリーニングに(低価格を重視する方) |